「小学校でプログラミングが必修になったと聞くけれど、教室に通わせたほうがいいの?」
「山形にもプログラミング教室がいくつかあるみたいだけど、ロボット、ゲーム、AI……何が違うのかわからない」
プログラミング教育への関心が高まる一方で、教室の種類が増えたぶん、選ぶのはかえって難しくなっています。先に結論をお伝えすると、教室選びで見るべきなのは「どの言語や教材を使うか」よりも、お子さんが「作りたい」「動かしたい」と思える環境かどうかです。プログラミングは目的ではなく道具なので、作りたいものがある子は放っておいても伸びていきます。
この記事では、山形市・米沢市で探究教室を運営するESTEMが、プログラミング教育をめぐる最近の流れ、教室の種類ごとの違い、選び方の4つのポイントを解説します。
この記事の要点
- プログラミング教育は2020年度から小学校で必修化され、2025年実施分からは大学入学共通テストにも「情報Ⅰ」が加わるなど、学校教育での位置づけが年々大きくなっている
- 教室は大きく4タイプ(ロボット系/ビジュアル系/テキスト・ゲーム制作系/AI・探究系)に分かれ、向いている子がそれぞれ違う
- 選び方のポイントは「目的」「本人が作りたいものに近いか」「通いやすさと費用」「体験してから決める」の4つ
なぜ今、小学生のプログラミング教育が注目されているのか
まず背景を簡単に整理します。2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されました。といっても「プログラミング」という教科が新しくできたわけではなく、算数や理科などの授業の中で、物事を順序立てて考える「プログラミング的思考」を育てる、という位置づけです。
高校では「情報Ⅰ」が必修科目となり、2025年1月実施分からは大学入学共通テストの出題科目にも加わりました。つまりプログラミングは、一部の理系の子だけのものではなく、すべての子どもが学校で学び、入試でも問われる素養になりつつあります。
さらにここ数年は、生成AIの登場で状況がもう一段変わりました。簡単なコードならAIが書いてくれる時代になり、「コードを書く技術」そのものよりも、「何を作るか」を考え、AIやプログラミングを道具として使いこなす力の重要性が増しています。教室選びでも、この視点はあとで効いてきます。
プログラミング教室の4つのタイプと向いている子
山形市・米沢市周辺で通える教室も、内容で分けるとおおむね次の4タイプに整理できます。
タイプ | 内容の例 | 特徴 | 向いている子 |
|---|---|---|---|
ロボット系 | ブロック教材やロボットキットを組み立てて動かす | 手を動かす実感があり低学年でも入りやすい。教材費がかかる場合がある | 工作・ものづくりが好きな子 |
ビジュアル系 | Scratchなどブロックを組み合わせてゲームやアニメを作る | 文字入力が少なく初めての子に最適。表現の自由度が高い | ゲームやお話づくりが好きな子 |
テキスト・ゲーム制作系 | PythonやJavaScriptなどのコードを書いて本格的な作品を作る | 高学年〜中高生向け。将来のスキルに直結しやすい | すでにパソコンが好きで、もっと深めたい子 |
AI・探究系 | 生成AIやIT技術を道具として使い、作りたいものを形にする | プログラミング以外の分野(アートや科学など)とも横断する | 興味が幅広い子/まだ何が好きか探している子 |
どのタイプにも良さがあります。大切なのは「世間で人気があるか」ではなく、お子さんの今の興味とタイプが合っているかです。ロボットが好きな子にテキストコーディングを課しても楽しめませんし、その逆も同じです。
山形・米沢でのプログラミング教室の選び方|4つのポイント
① 目的をはっきりさせる
「なんのために通うのか」で、選ぶべき教室は変わります。たとえば次のような整理です。
- ITスキルそのものを身につけてほしい → テキスト系・ロボット系など、技術の習得カリキュラムがある教室
- 論理的に考える力を育てたい → ビジュアル系を含む、試行錯誤の時間を大事にする教室
- 興味の入り口としてITに触れさせたい → AI・探究系など、プログラミング以外の分野にも広がる教室
目的が言葉になっていると、体験に行ったときに見るポイントがぶれません。
② 「教材をこなす」型か、「作りたいものを作る」型か
同じプログラミング教室でも、決められた教材を順番に進めていく教室と、子ども自身が作りたいものを決めて先生が伴走する教室があります。前者は基礎を体系的に固めやすく、後者は熱中と応用力が生まれやすい、という違いがあります。
先ほど触れたとおり、生成AIの時代には「何を作るか」を考える力の価値が上がっています。教材型の教室を選ぶ場合でも、カリキュラムの先に「自分の作品を作る」時間が用意されているかは確認しておきたいポイントです。
③ 通いやすさと費用を年間で考える
山形・米沢エリアは車での送迎が前提になることが多いため、教室の場所・駐車のしやすさ・曜日時間は最初に確認しましょう。費用は月謝に加えて、ロボット教材の購入費やパソコンのレンタル費など、月謝以外の費用が教室によって大きく違うのがプログラミング系の特徴です。「1年間の総額」で比べるのが確実です。※各教室の費用体系は変わることがあります。必ず最新情報をご確認ください(2026年7月執筆時点)。
④ 必ず体験してから決める
プログラミング教室は内容の差が大きいぶん、体験の価値も大きい習い事です。体験では、画面や教材よりもお子さんの手が動いているか、「もっとやりたい」と言うかを見てください。先生が答えを教えるのではなく、子どもに考えさせる問いかけをしているかも大事なチェックポイントです。できれば2か所以上を比べると、違いがはっきり見えます。
本当に大事なのは「作りたいもの」があること
ここまで選び方を紹介してきましたが、教室選び以前に、いちばん大事なことをお伝えします。プログラミングが伸びる子に共通するのは、才能でも早期教育でもなく、「作りたいもの」「動かしたいもの」があることです。
ゲームを作りたい、おもしろい絵本を作りたい、身の回りの困りごとを解決する道具を作りたい——そういう目的がある子は、必要な技術を自分から吸収していきます。逆に、目的がないままカリキュラムだけをこなすと、「やらされる勉強」と同じになってしまいます。
だからもし、お子さんがまだ「プログラミングをやりたい」と言っているわけではないなら、焦って専門教室に入れる必要はありません。まずはいろいろなものづくりに触れて、「作りたい」の種を見つけることから始めるのがおすすめです。
ESTEMの場合|探究教室という選択肢
正直にお伝えすると、私たち探究教室ESTEM(山形市本町・やまがたクリエイティブシティセンターQ1内/米沢市金池)は、毎回プログラミングだけを学ぶ専門スクールではありません。科学・アート・ものづくり・お金・映像など毎月テーマが変わる授業のなかで、生成AIを使った作品づくりやゲーム制作、電子工作といったIT・プログラミングのテーマにも取り組む、という形です。
そのため、「特定の言語を体系的にマスターさせたい」という場合は専門のプログラミングスクールが合っています。一方で、次のようなお子さんにはESTEMのほうが合っているはずです。
- パソコンやゲームは好きだが、プログラミング一本に絞れるほどではない
- いろいろな分野に触れながら、「作りたいもの」を見つけてほしい
- AIを含む新しい技術を、道具として使いこなす経験をさせたい
体験コースの料金は、低学年体験プラン(小1〜3年生)が月額13,000円、高学年体験プラン(小4年生以上)が月額15,000円(税込)で、入会金・教材費はかかりません。体験プランには自習室の利用も含まれており、自習時間にはMinecraftカップへの挑戦やプログラミング学習に取り組むこともできます。実際にESTEMの生徒たちは「第6回Minecraftカップ」に両校で挑戦し、米沢校が東北ブロック奨励賞と自治体パートナー特別賞を、山形校が新人賞を受賞しました(受賞のようすはこちら)。
授業の内容は授業コース・料金プランで、教室の考え方はESTEMについてで詳しく紹介しています。習い事全般の選び方は、コラム「山形市の小学生の習い事|後悔しない選び方5つの視点」もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. プログラミングは何歳から始めるのがいいですか?
A. 決まった適齢期はありません。低学年ならロボットやビジュアル系など手を動かせる形から、高学年以降なら本人の興味に応じてテキスト系へ、というのが一般的な流れですが、いちばんの始めどきは「本人が興味を持ったとき」です。学校の授業やゲームがきっかけで興味を持ったタイミングを逃さないことが大切です。
Q. 家にパソコンがなくても通えますか?
A. 多くの教室では機材を用意しており、手ぶらで通えるところが一般的です(ESTEMも教室の機材を使えます)。ただし自宅で続きに取り組みたくなる子も多いので、本格的にのめり込んできたら家庭用の1台を検討するとよいでしょう。教材の持ち帰りやレンタルの条件は教室ごとに違うので、体験時に確認してみてください。
Q. 女の子でも楽しめますか?
A. もちろんです。プログラミングは「理系男子のもの」というイメージが残っていますが、ゲームやアニメーション、絵本、音楽など、作れるものは表現の世界そのものです。実際、絵を描くことやお話づくりが好きな子ほど、作品づくりに没頭する傾向があります。性別より「作ってみたいものがあるか」で判断してあげてください。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. タイプによって幅があり、特にロボット系は月謝のほかに教材キット代がかかることがあります。月謝だけで比べず、入会金・教材費・機材レンタル費まで含めた年間総額で確認するのがおすすめです。体験の際に「1年間でかかる費用の総額」を聞いてみましょう。
まとめ|道具より先に、「作りたい」気持ちを育てよう
最後にポイントをまとめます。
- プログラミングは全員が学校で学び、入試でも問われる時代になった
- 教室は4タイプ。子どもの興味とタイプが合っているかで選ぶ
- 費用は月謝ではなく年間総額で比べ、必ず体験してから決める
- いちばん大事なのは「作りたいもの」があること。まだない子は、興味を広げるところから始めればいい
AIが当たり前になるこれからの時代、プログラミングは特別なスキルではなく、自分の「作りたい」を形にするための道具になっていきます。教室選びも、その視点で見ると迷いが減るはずです。
「まずはいろいろなものづくりに触れて、うちの子の『作りたい』を見つけたい」という方は、探究教室ESTEMの授業をぜひ一度見学・体験してみてください。山形校・米沢校ともに、ご相談を随時受け付けています。
