「夏休みの自由研究、せっかく頑張るなら何かに活かせないかな」「うちの子に、賞状をもらえるような挑戦をさせてあげたい」——そんなふうに考えている保護者の方に、ぴったりのコンクールが山形県にあります。
結論からお伝えすると、山形県統計グラフコンクールは、小学1年生から誰でも応募でき、自由研究とほぼ同じ流れで作品が作れる「一石二鳥」のコンクールです。応募者全員に参加賞があるので、初挑戦でも「出してよかった」で終われるのが嬉しいところ。2026年度(第76回)の締切は9月4日(金)必着で、夏休みの自由研究シーズンと重なっています。
この記事では、コンクールの概要、自由研究と両立させる方法、作品づくりの5ステップ、入賞に近づくコツまでを、実際に入賞者を出した山形の探究教室ESTEMが解説します。
この記事の要点
- 山形県統計グラフコンクールは小1から応募OK・課題自由・全員参加賞あり。2026年度の締切は9月4日(金)必着です
- アンケートや観察の結果をグラフにまとめるコンクールなので、自由研究とテーマを共通にすれば一度の調査で両方完成します
- 入賞のカギは「自分ごと」のテーマ選び。ESTEMでも自由研究から出発した作品が入賞しました
山形県統計グラフコンクールとは?
山形県統計グラフコンクールは、統計の役割と重要性への理解を深めることを目的に、山形県などが毎年開催しているコンクールです。身のまわりの疑問をアンケートや観察で調べ、その結果をグラフを使った1枚のポスターにまとめて応募します。2026年度で第76回を数える、長い歴史のあるコンクールです。
2026年度(第76回)の概要は次のとおりです。
項目 | 内容(2026年度・第76回) |
|---|---|
応募資格 | 山形県内在住または県内在学の小学生以上(一般も可) |
課題 | 自由(小学4年生以下は、自分で観察・調査した結果をグラフにすること) |
作品の規格 | B2判(72.8cm×51.5cm)のポスター。用紙の貼り合わせも可 |
応募締切 | 2026年9月4日(金)必着 |
提出先 | 山形県統計協会(山形県みらい企画創造部統計企画課内) |
表彰 | 応募者全員に参加賞。入賞者には表彰状と副賞。優秀作品は統計グラフ全国コンクールに出品 |
※2026年7月執筆時点の情報です。応募の際は、必ず山形県公式サイトの最新の募集要領をご確認ください。
部門は学年別。手描きでもパソコンでもOK
部門は学年ごとに分かれていて、小・中学生は手描きの部(第1〜4部)とパソコンの部(第5部)、高校生以上は手描き・パソコンどちらでも応募できる部(第6部)があります。同じ学年どうしで審査されるので、低学年でも不利になりません。クレヨンと色画用紙で描いた作品と、表計算ソフトで作ったグラフの作品が、それぞれの土俵で評価される仕組みです。
また、応募用の色画用紙(B2サイズ・10色から選択)を県統計協会が助成してくれる制度もあります。大きな画用紙は文具店で探すと意外と手間なので、活用すると準備がぐっと楽になります(応募予定1点につき1枚、数に限りあり)。
自由研究と「一石二鳥」になる理由
このコンクールをおすすめする最大の理由は、作品づくりの流れが自由研究とほぼ同じだからです。
自由研究は「疑問を持つ→調べる→まとめる→考察する」という流れで進みます。統計グラフコンクールも「疑問を持つ→アンケートや観察で調べる→グラフにまとめる→分かったことを書く」という流れ。つまり、テーマを共通にすれば、ひとつの調査で自由研究のレポートとコンクール作品の両方が完成します。
たとえば「クラスのみんなは朝ごはんに何を食べている?」という疑問なら、アンケート結果を模造紙にまとめれば自由研究に、B2判のポスターにグラフとして描けばコンクール作品になります。夏休みの限られた時間で、成果物が2つ生まれるわけです。
さらに、小学4年生以下は「自分で観察・調査した結果」という条件があるため、ネットで調べた数字の写しではなく、自分の足で集めたデータが求められます。これはまさに探究学習の第一歩。「問いを立てて、自分で確かめる」経験は、コンクールの結果以上に大きな財産になります。
テーマの見つけ方に迷ったら、自由研究のテーマが決まらない!子どもの「問い」の立て方を解説も参考にしてください。
作品づくり5ステップ
初めてでも迷わないよう、作品完成までの流れを5つのステップに分けてご紹介します。
- 問いを決める(7月中がおすすめ):「なんで?」「みんなはどうしてる?」という身近な疑問から出発します。子ども自身が気になっていることを選ぶのが、最後までやり切る一番のコツです。
- 調べる方法を決めて、データを集める:家族や友だちへのアンケート、毎日の気温や生きものの観察記録など。アンケートなら30人前後に聞けると、グラフにしたとき差が見えやすくなります。
- 集計して、グラフの種類を選ぶ:割合を見せたいなら円グラフ、比べたいなら棒グラフ、変化を見せたいなら折れ線グラフ。「何を伝えたいか」でグラフを選ぶのが統計の考え方の入り口です。
- B2判のポスターにレイアウトする:タイトル・グラフ・分かったことの3要素を大きく配置します。下書きで全体の配置を決めてから清書すると失敗しません。
- 応募票を書いて提出する:募集要領のチェックリストで規格を確認し、締切(9月4日必着)に間に合うよう余裕を持って発送しましょう。
ポスターの「伝わるまとめ方」については、自由研究のまとめ方は?小学生でもできる発表のコツを解説で詳しく解説しています。
入賞に近づく3つのコツ
1. テーマは「自分ごと」から選ぶ
審査で光るのは、グラフの上手さ以上に「なぜそれを調べたのか」が伝わる作品だと言われます。「自分が困っていること」「大好きで仕方ないこと」から出発したテーマは、問いも考察も自然と深くなります。
2. 過去の入賞作品を親子で見てみる
山形県の公式サイトには、過去の入賞作品集が公開されています。「どんなテーマがあるのか」「どれくらいの仕上がりなのか」を最初に見ておくと、完成イメージが持てて取り組みやすくなります。まねではなく、「自分ならこれを調べたい」を見つける材料にしましょう。
3. 「分かったこと+考えたこと」まで書く
グラフを描いて終わりではなく、「予想と違って〇〇だった」「だから△△したらいいと思う」という自分の考えまで書き添えると、作品にストーリーが生まれます。これは総合的な学習や、将来の探究活動にもつながる大事な型です。
ESTEMでも自由研究から入賞作品が生まれました
探究教室ESTEM(山形市・米沢市)でも、このコンクールに挑戦した生徒がいます。第74回では、ESTEM生が自由研究の一環として取り組んだ吃音(きつおん)についてのアンケート調査をグラフにまとめた作品「あなたは吃音を知っていますか?」が佳作に入賞しました。自分自身が当事者として感じてきた「みんなに知ってほしい」という思いを、データという形で社会に伝えた作品です(詳しくは入賞のお知らせ記事をご覧ください)。
ESTEMは、科学・アート・ものづくり・お金・映像など毎月テーマが変わる探究授業を通して、「問いを立てて、調べて、形にして、伝える」力を育てる教室です。統計グラフコンクールのような大会への挑戦も、授業で身につけた探究の型がそのまま活きます。授業を受講している生徒は、教室が開いている時間なら授業のない日でも自習室に来られるので、夏休みの作品づくりの場所としても使えます。
料金は入会金・教材費なしの月謝制で、低学年体験プラン(小1〜3)13,000円、高学年体験プラン(小4以上)15,000円、探究プラン17,000円(いずれも税込・兄弟15%割引あり)。コースの詳細はコース・料金ページを、教室の様子は山形校・米沢校のページをご覧ください。
よくある質問
Q. 低学年でも本当にできますか?
できます。部門が学年別に分かれているので、小1・2年生は同じ学年どうしで審査されます。「好きな給食アンケート」「アサガオの成長記録」など、生活科の延長のようなテーマで十分挑戦できます。手描き部門なら、クレヨンや色えんぴつの温かみもそのまま作品の魅力になります。
Q. パソコンで作ってもいいですか?
小・中学生にはパソコン統計グラフの部門(第5部)があります。表計算ソフトでグラフを作る経験は、そのままICTスキルの学びにもなります。手描きとパソコン、お子さんの得意に合わせて選べるのがこのコンクールの良いところです。
Q. 親はどこまで手伝っていいですか?
主役はあくまで子どもですが、アンケート先への声かけ、画用紙の準備、締切の管理といった「環境づくり」は大人の出番です。特に低学年は「何を聞くか」を一緒に整理してあげると進めやすくなります。答えを教えるのではなく、「どうしてだと思う?」と問いを返すのが伴走のコツです。
Q. 学校の自由研究とコンクール、両方に出せますか?
調査は一度で、まとめ方を分ける形なら両立できます。学校への提出物の扱いは学校ごとにルールが異なる場合があるので、担任の先生に確認しておくと安心です。コンクール応募の詳細条件も、山形県公式サイトの募集要領で必ずご確認ください。
まとめ|夏の自由研究を、賞状につながる挑戦に
- 山形県統計グラフコンクールは小1から応募でき、課題自由、全員参加賞あり。2026年度の締切は9月4日(金)必着
- 流れは自由研究とほぼ同じ。テーマを共通にすれば一度の調査で両方完成する
- 入賞のカギは「自分ごと」のテーマ。グラフの先に「分かったこと・考えたこと」まで書くと作品が光る
夏休みはまだ間に合います。お子さんの「なんで?」をひとつ、今年はポスターという形にしてみませんか。その小さな挑戦が、探究の入り口になります。
「テーマ選びから伴走してほしい」「探究の型を身につけさせたい」という方は、ぜひESTEMの体験授業へお越しください。コース・料金を見る/お問い合わせはこちら
