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超異分野学会大阪大会2023で子供たちがポスター発表しました!
2023年09月03日



探究教室ESTEMの荒井(はかせ)です!

8月上旬に子供たちの学会発表に行ってきました!山形→大阪の片道移動距離900kmは大変でしたね笑。

「研究」という言葉には、大学などの格式的なイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。ですが、小中学生もまた、日常の中で素朴な疑問や興味を抱いています。その未だ芽吹いていない探究の種を一緒に育て、研究へと導いています。

研究が進んだ子については、現場で活躍する研究者が参加するような学会やシンポジウムなどにも参加し、全国の先輩研究者のレベルの高い着眼点や研究方法、そして何より研究者の情熱に接し、刺激を受ける機会を積極的に作っています。このような実践的な経験を通じて、子供たちは大きな感動と成長を遂げると私たちは信じています。研究経験が少ない小学生や中学生でも、研究に興味を持ち、自分で問題を発見し解決策を探究するような姿勢を培うことが、未来の社会を担う人材の育成に繋がると考えています。

8月4日(金)の学会前日、米沢駅へと向かいました。新幹線へと無事に乗り込み、持参したPCを使って小声で発表練習をする2人。そんなに気を張らなくてもいいのに、と心配しつつも、彼らの成長に感心していました。

東京駅に到着後、すぐに新大阪駅行きの新幹線に乗り換え。東京駅の広さに驚きつつ、改札でみんなが引っかかってしまうハプニングもあり、駅員さんに迷惑をかけたりと、今となっては良い思い出です。ご飯をゆっくり食べる時間もないくらいキツキツなスケジュールで、ダッシュで売店に駆け込み、そこで駅弁を購入し、新幹線の中で少し遅い昼食をとることになりました。昼食後、子供たちの緊張も解け、雑談やゲームを楽しむ時間が持て、まるで修学旅行のような雰囲気になりましたね笑。

新大阪駅に到着後、速やかにホテルでチェックインを済ませ、その足であべのハルカスへ向かいました。子供たちは何故か、少し変わったエレベーターやエスカレーターに興味津々。それを見て、彼らの理系的な興味を感じつつ、これも一種の社会科見学だな、と思いました。夕食は、子供たちからの強い要望でお好み焼きを選択。食事の後、少しの自由時間ができたので、あべのハルカスの展望フロアへ上がりました。地上300メートルからの夜景に、子供たちは「すげえ!!!!」と感動の声をあげていましたね。普段の生活では目にすることのないその壮大な光景は、きっと彼らの心に刻まれ、忘れられない景色となるでしょう。

その後、全員で翌日の発表に向けた練習を行いました。どのような発表が聴衆にとって分かりやすいかを議論しながら、具体的に話す練習や、1分で要点をまとめる練習を行いました。発表練習を通じて、発表のスキルが向上していることに自信を感じた一方で、まだ完璧でない部分について議論し、一層の改善を図るなど、少し大変ではありましたが、有意義な一時間を過ごしました。

8月5日(土)の学会当日、子供たちは緊張のあまり、いつもよりも早く目を覚ましてしまったようです。発表が始まると、初めは緊張の面影が見られましたが、次第にリラックスの様子が見られ、練習時には見せなかったアドリブを取り入れるなど、彼なりの工夫が見られました。最終的には、「楽しかった、またやりたい」との感想を聞くことができ、大変嬉しく思いました。10人以上の現場で活躍する多くの研究者からは貴重なフィードバックをいただき、「面白い研究だね、素晴らしい」との称賛の言葉も頂戴しました。

途中、研究が進まない時期や、発表練習でうまく話せない時期もありましたが、彼は自宅でも練習を重ね、情熱を持って取り組んでくれました。その結果、最終的には感動的なほど立派な発表をすることができました。この長く困難な道のりで得た学びと達成感は、言葉では言い表せないほど大きかったと感じます。

この学会での成功体験を胸に、彼はすでに次の挑戦に向けて動き出しています。少しでも成長した彼の姿を見るのが、これからがとても楽しみです!








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